工業化学科2年生 校外学習【環境学習】

工業化学科2年生が環境学習として、平林金属株式会社 リサイクルファーム御津とネオケミカル株式会社岡山工場、岡山理科大学工学部へ行きました。

平林金属株式会社リサイクルファーム御津では、大型家電のライフサイクルや日本のリサイクルに関する社会的な側面や関連する法律について学びました。

 

工場内の見学では、回収された家電製品がベルトコンベアで運ばれながら部品ごとに解体されていく様子に圧倒されました。これまでの工場見学では、「ものが作られていく」様子を見ることが多かったですが、「リサイクルされて資源として再生していく」様子を見ることができ、貴重な経験になりました。

2社目に訪れたネオケミカル株式会社岡山工場では、精度の高い蒸留技術や圧力を下げることで沸点を降下させ、消費エネルギーを抑えたり、熱による製品の分解・劣化を防いだりする仕組みを実演を交えて教えていただきました。

工業化学科の3年生では、今回見学したような蒸留塔を使った実習も行います。実際の工場で学ぶことができ、来年の実習がより充実してくれることを期待しています。

午後は、岡山理科大学の工学部を訪問し、平野学長によるSDGsや環境に関する講義を受け、生物生産教育センターで好適環境水を用いた完全閉鎖循環型陸上養殖について座学及び養殖施設の見学をさせていただきました。

太陽光エネルギーを蓄熱する「ソーラーポンド」のお話や、人口の変化や魚食文化の急速な発展による養殖産業が置かれている現状の移り変わりを丁寧に説明していただきました。

参加した生徒の感想には、「環境の話と共に、就職や進学に関するアドバイスも聞くことができ、この校外学習を通して、環境や自身の進路について考えるきっかけになった。」など、充実した1日になりました。